なぜ今、東京近郊の低価格エリアが注目されているのか？
かつては「都心＝便利＝理想の住まい」という考えが主流でした。しかし今はテレワークの普及や子育て環境への配慮など、住まいに求める条件が多様化しています。加えて、都心の不動産価格が高騰する中、「東京近郊」でありながら手頃な価格帯の住宅に人気が集まるのは、ある意味当然とも言えます。
また、郊外でも交通アクセスや商業施設、教育環境が整ってきており、「不便＝郊外」というイメージは薄れつつあります。
注目エリア①：八王子市（東京都）
八王子は、東京の西側に位置しながらも自然が多く、生活コストも都心に比べて抑えられます。中古マンションであれば2000万円以下の物件も多く、新築一戸建てでも3000万円台から選べるケースがあります。
中央線・京王線が通っており、新宿や東京駅まで乗り換え1回でアクセス可能。大学も多く、教育都市としての側面も強いです。
注目エリア②：川口市（埼玉県）
川口は都心からのアクセスが良く、埼玉県内でも人気の高いエリアの一つです。特に京浜東北線沿線は、通勤・通学の利便性が高く、共働き世帯にもおすすめです。
再開発も進んでおり、商業施設やマンションの建設が進んでいるため、今後資産価値の上昇も見込まれます。
注目エリア③：松戸市（千葉県）
千葉県松戸市は、常磐線・新京成線など複数路線が使えることから、東京方面へのアクセスが非常に便利です。それでいて、物件価格は都内と比べて抑えめ。ファミリー向けの広い間取りの住宅も多く、子育て世帯に人気があります。
また、学校や病院、公園などの生活インフラも整っており、実際に移住して満足度が高いエリアとして知られています。
注目エリア④：町田市（東京都）
町田市は神奈川県との境に位置し、自然と都市のバランスが取れた住環境が魅力です。小田急線や横浜線を使えば、新宿・渋谷・横浜など主要エリアへ1時間圏内で移動が可能。
商業施設や飲食店も充実しており、「ミニ都市」としての機能を果たしています。駅から少し離れると静かな住宅街が広がり、価格帯も手頃になります。
中古住宅・リノベーションという選択肢
新築にこだわらなければ、中古物件を購入してリノベーションすることで、理想的な住まいを手に入れる方法もあります。特に、築20年以上の物件であれば価格が大きく下がることが多く、予算に余裕ができれば内装や設備にこだわることも可能です。
最近では「リノベーション済物件」も多く出回っており、購入後すぐに住めるという利点もあります。
賃貸派にもチャンスあり
住宅を購入するつもりはないという方でも、低価格エリアには賃貸物件も豊富にあります。特に大学や企業が集まっている地域では、単身者向けからファミリー向けまで多様な物件が揃っています。
また、敷金・礼金ゼロの物件や、家具付き・Wi-Fi完備といった利便性の高い物件も増えており、移住のハードルがぐっと下がっています。
物件探しは地域密着型の不動産会社がカギ
ネット検索でも多くの情報が得られますが、最終的にはその地域に根ざした不動産会社の知見がモノを言います。地域の相場や、地元の人しか知らない「掘り出し物物件」を紹介してもらえる可能性も高いです。
また、移住や購入に関する補助金制度、行政サービスなども教えてもらえるため、相談だけでもしてみる価値はあります。
東京近郊の低価格住宅は「賢く選ぶ時代」へ
価格だけで選ぶのではなく、「その土地にどんな暮らしがあるか」「将来の資産価値はどうか」といった視点も大切です。東京近郊には、まだまだ知られていない魅力的な地域が数多く存在します。
今回ご紹介した地域をきっかけに、ご自身のライフスタイルや希望に合った住まい探しのヒントを見つけていただければ幸いです。