1. なぜ「安い家賃」だけに注目すると失敗しやすいのか
一見安く見える物件には、以下のような落とし穴がある場合もあります：
- 共益費や管理費が高額
- 更新料や礼金が2ヶ月分など異常に高い
- 住環境が悪く、交通や買い物が不便
- 築年数が古すぎて、水回りや設備に問題がある
- 外国籍NGのオーナーだったり、日本語が通じないと契約が難しい
つまり、「月々の家賃が安い」だけで飛びつくと、結果的に高くついてしまうケースもあるのです。
2. 留学生のための物件探し：5つの基本戦略
① 家賃相場を知る
まずは希望エリアの相場感を掴みましょう。たとえば、東京23区内と埼玉・千葉のベッドタウンでは家賃が大きく異なります。下記は一例です（ワンルーム物件の場合）：
- 渋谷・新宿周辺：8〜10万円
- 板橋・練馬：5〜6万円
- 埼玉県川口市・千葉県市川市：4〜5万円
② エリアを柔軟に選ぶ
通学時間が多少長くても、1時間圏内であれば選択肢が広がります。大学や語学学校までの電車アクセスを調べながら、埼玉県・千葉県・神奈川県の駅近郊物件にも目を向けましょう。
③ 留学生歓迎の物件に絞る
不動産会社によっては、「留学生歓迎」の物件を多数取り扱っている場合があります。こうした物件は保証人不要や外国語対応可など、外国人にとって有利な条件が揃っています。
④ 中介をうまく活用する
中介（不動産会社）の選び方によって、出会える物件の質は大きく変わります。以下のような点がチェックポイントです：
- 外国人の入居実績が豊富
- 自社管理物件を多く扱っている
- LINEやメールでの柔軟な対応
- 英語・中国語など多言語対応
⑤ シーズンをずらして探す
大学の入学時期（2〜4月）や会社の異動シーズン（9月前後）は物件争奪戦になります。この時期を避け、5〜8月や11〜12月に探すことで、割安な物件に出会える確率が上がります。
3. よくある契約時のトラブルとその回避法
① 保証人が見つからない
日本では多くの物件で「日本人の連帯保証人」が必要です。しかし留学生には難しい条件です。この問題は、保証会社利用可の物件や、保証人不要物件を選ぶことで解決できます。
② 契約書の内容が理解できない
契約書は法律文書です。日本語が苦手なまま契約すると、重要な条項（退去時費用・違約金など）を見落とす可能性があります。多言語対応可能な中介、または留学生サポートのある企業を活用しましょう。
③ 入居後のトラブル対応が遅い
水漏れ、エアコン不具合、鍵の不具合などが発生した際、迅速に対応できる管理会社かどうかも重要です。契約前に「管理会社がどこか」「対応は早いか」などの評判も確認しましょう。
4. 留学生の実例：低家賃で満足度の高い住まいを見つけた方法
ケース1：千葉県市川市の2.9万円物件
語学学校に通う中国人留学生Aさんは、東京23区内を希望していたものの予算が5万円以下。中介から「市川市なら駅徒歩10分、築浅でも3万円前後で見つかる」と提案され、見事に希望条件をクリア。
ケース2：神奈川県川崎市のオートロック付きマンション
日本語学校に通うベトナム人Bさんは、安全性を重視。中介に相談した結果、「オートロック付き・5.5万円・駅徒歩3分」の物件を紹介され、保証会社と留学生向けプランでスムーズに契約。
5. 終わりに：安心して住める家は、安心して学べる未来につながる
日本での生活をスタートさせるにあたって、住まいの存在は非常に重要です。金銭面だけでなく、生活の満足度や勉強への集中にも影響します。だからこそ、安いけれど安心できる住まい探しが留学生には求められています。
情報が多すぎて混乱しがちなこのプロセスにおいて、信頼できるサポートがあるかどうかは、大きな安心材料になります。わたしたちは、そんな不安を抱える留学生の皆さまが、自分に合ったベストな住まいと出会えるよう、豊富な情報と実績でサポートしています。